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ゆめの森で大事にしていきたいこと

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ゆめの森が描く教育ビジョン、現場からのレポートなどについて掲載していきます。
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#教育

【取材#09】ゆめの森に、魂を吹き込む(佐藤 由弘)

ーこれまで、ゆめの森のデザイナーや、ゆめの森に関わる方々へ取材を続けてきましたが、お話を聴くたびに「未来に残すべき教育」に対する考えが深まっていく気がします。 大熊町は、13年前の震災と原発事故によって、町から一気に人がいなくなるという現実を突きつけられたところから、「学校って何だろう」という問いを本気になって考えさせられた地域です。 震災直後に全町避難となり、当時の渡辺町長や武内教育長が独自に動いて、たった1ヶ月後の4月16日にはすでに学校を再開した。まだ県立の学校ですら

大熊町立学び舎ゆめの森のシンボルと歌ができました!

こんにちは!福島県大熊町教育委員会の喜浦です。町教委では2023年度に向け、認定こども園と義務教育学校が一体となった大熊町立学び舎 ゆめの森の開校準備を進めています。 さてこのたび、ゆめの森のうたとシンボルが公開されたのでご紹介します!ちなみに、教育長によると、ゆめの森では校歌をうた、校章をシンボルと呼ぶとのこと。うたの作詞は詩人の谷川俊太郎さん、作曲は谷川賢作さん、シンボルのデザインはグラフィックデザイナーの廣村正彰さんです。 ■学び舎ゆめの森のうた(校歌) ■学び舎ゆ

『幼保小中の子どもたちが混(交)ざりあう学校ってどんな状況?』 ~軽井沢風越学園見学の振り返り~

皆さまこんにちは。2023年春、開校予定の大熊町立学び舎ゆめの森を設計するチーム「飯田善彦・鈴木弘人大熊町教育施設設計業務共同企業体」メンバーの塚本です。 私たち設計者は、2020年9月にプロポーザルで選定頂き、大熊町と共に議論を進めながら2021年10月までに基本設計・実施設計を完了しました。2021年12月現在学び舎ゆめの森の建設に向けて、年明けからの工事着工を予定しています。 今回の記事は、プロポーザル選定後の2021年11月中旬に、大熊町役場職員と設計者、基本計画策

はじめまして、大熊町教育委員会です(後編)

前編はこちらから! 2011年3月11日のこと2011年3月11日午後2時46分。福島県大熊町は震度6強の揺れに見舞われました。津波は沿岸部の約2平方kmに浸水。町民12人が犠牲になりました。大熊町には、東京電力福島第一原子力発電所が立地しています。沿岸部にある福島第一原発も10mを越える津波に襲われ、電源喪失、1~4号機が放射性物質を放出する事態に至りました。 3月12日、大熊町の全域に避難指示が出されました。多くの町民が「2、3日のつもりだった」避難は、10年以上が経

はじめまして、大熊町教育委員会です(前編)

大熊町って?大熊町は、福島県の「浜通り」と呼ばれる太平洋に面した地域にある、人口1万人ほどの自治体です。とはいえ、普通の町とは少し事情が異なります。 2011年3月11日の東日本大震災に伴う原子力発電所の事故で、一時は全ての町民が町外に避難しました。「全町避難」と呼ばれるその状況は8年余り続き、町役場が町内での業務を再開したのが2019年5月。それから、公営住宅が建ち、商業施設ができ、福祉施設が完成し、2021年9月には交流施設と宿泊施設がオープンしました。私たちはまさに