【こども園】下を向いていこうぜ!
平安時代末期に編まれた歌謡集
『梁塵秘抄』(りょうじんひしょう)
遊びをせんとや生まれけむ
戯れせんとや生まれけん
遊ぶ子どもの声聞けば
我が身さへこそ揺るがるれ
その昔、ある研修で出会った句ではあるが…
そんな研修で紹介するものであるとすれば…
子どもの遊びが、何ら否定する余地のない…
いわば遊びの肯定論だと受け止めたのは自然だろう…
それから時が経ち、たくさんの子どもたちと出会い…
子どもと共に遊び、味わい深い日々を過ごすほどに…
自分の解釈は間違いではないだろうと感じる…
だって、デザイナーと子どもの会話や
遊んでいる子どもの声を聞くと、自然と私の体は動いてしまいます…
子どもたちが下を向いて遊んでいる姿に心が動かされてしまいます…
下向きの気持ち=物事の勢いが衰える傾向にあること
うそうそ!そんなはずがない!
「下向きな姿」は、「ひたむきな姿」だと
子どもたちが教えてくれているじゃないですか?
砂や水とにらめっこですか…?
芝生に隠れる虫を探しているんだね…?
不思議な感触を体で感じているんだね…?
草花、木の実、雪も水たまりも畑だってみんな下にある…
私は、真っ黒に日焼けした子どもの首の裏が好き…
じっくり遊ぶ子どもの視線はいつも足元手元にあります…
子どもたちの頭の中をグルグル回すものは下に散らばっています…
それもおひさまや風さん、青空くんに雨雲さんが見守ってくれるから
安心して下を向いていられるのです…
冒頭の句に戻ってみれば…
私たち人は、遊ぶ(学ぶ)ために生まれてきたのではないでしょうか…
私たちは、人生を戯れるために生まれてきたのではないでしょうか…
1学期が終了し、こども園としてはゆめの森っこが全員そろうことは
しばらくありませんが…
お家でも園でもどこだって下を向いてじっくり遊ぼうじゃありませんか!
大人も子どもも首の裏を真っ黒にして、またみんなで会いましょう!
梅雨明け間近… ご家族みんなでいろいろな夏をお過ごしください!
一端の節目として、第一学期の終業式を行いました…
話を聞く目に成長を感じます!
またみんながここでそろう時…
互いにさらに成長した者たちが
どんな冒険を始め、どんなストーリーを描くのか…
もうすでに楽しみで仕方ない…