【日々の記録】7/7 小さいけど大きい合意形成
皆さま、こんにちは。
今日は気温が上がり、真夏日になりました。暑さに負けないように、こまめに水分補給して、ゆめの森は今日も全力投球です。
さて、上級生の活動をのぞいてみましょう。
外の暑さに呼応して、5、6、7年生も何やら熱い議論を交わしています。テーマは「今までお世話になった人に、どうやって感謝を伝えるか?」。
皆さまご存知の通り、もうすぐ新校舎が完成し、ゆめの森は引っ越しします。今まで楽しく学習できたのも、私たちに学びの場を提供してくださった町役場、住民福祉センターの皆さまのご協力があったからこそです。新校舎に移るのは嬉しいけど、今まで慣れ親しんだ場所を離れるので、児童生徒たちも複雑です。
「みんなで、心からのありがとうを伝えたい。」その方法を巡ってアイデアを出し合いました。みんなから議長、書記を選出し会議がスタートです。
「カードを作って一人一人に手渡すのはどうですか。」
「大きな紙にメッセージを書いて渡す方が良くない?」
「ありがとうの手紙を書こうよ。」「役場まわりのクリーン作戦はどうかな?」
いろいろな意見が出てきて、なかなかまとまりません。
「じゃあ、その意見とその意見をまとめたらどう?」
5年生から建設的な妥協案が提示されます。
「それならこうしたらどう?」
妥協案に新たなアイデアがプラスされ、意見がさらにブラッシュアップしていきます。議論はだんだん白熱していきます。でも時間も限られています。意見をまとめて結論を出さなければなりません。最後は議長の提案で多数決になりました。
賛成できる意見に一人一回手をあげます。残念ながら自分の意見が選ばれずにがっかりする児童もいます。
議長「みなさん。A案が選ばれました。よかったら拍手をお願いします。」
「意義なし!」教室内に大きな拍手が鳴り響きます。どうにか、時間内でみんなで一つの結論を得ることができました。
・・もちろん、完璧な議論ではありませんでした。全員が100%納得できたわけでもありませんでした。でも、途中で議論を放棄することなく、時間内にそれぞれの意見のいいところを折衷して、全員で一つの結論を導けたことに私も心から拍手を送りたいと思います。小さくて、拙いけど、尊い合意形成でした。
一年生の活動です。2、3年生の町探検活動にすっかり刺激された一年生。今日は念願のお店探検に出発です。暑さに負けず、水筒持っていざ出発!
今日は「おおくまーと」内にある、さつき美容室さんにお邪魔しました。「大きくなったら美容師さんになりたい。」ある一年生の将来の夢です。今日は憧れの職場に訪問し、いささか緊張気味です。最初はまごまごしていた児童も親切な美容師さんの説明に次第に前のめり。美容室の椅子に座らせてもらったり、椅子の高さを自分で調節してみたり。最後は大興奮のお店訪問でした。さつき美容室さん、本当にありがとうございました。近隣の皆さまには常々児童たちに学びの機会を提供していただき感謝でいっぱいです。改めて、ゆめの森は地域とともにあるのだなと感じます。・・帰り道、一年生の女の子がぼそっと一言、
「やっぱり、美容師さんにもっとなりたくなっちゃった・・。」
うん、本当に価値ある時間でした。
2、3年生の消夏法を紹介します。今日は見た目も涼しそうなハーバリウム作りに挑戦です。ハーバリウムとは、ドライフラワーやプリザーブドフラワーをガラスボトルに入れ、専用のオイルを封入して作られたインテリア雑貨です。ご自身で手作りされている方も多いかもしれません。児童たちも写真でハーバリウムを確認し、早くも目がキラッキラになっています。材料は、学校周辺で採取した草花、絵の具、それからなんと保冷剤の中身を再利用して作ります。
「ドロドロー」「ネリネリー」
涼しげな見た目はもちろん、手触りも楽しむことができます。最後にアロマオイルを数滴加えて癒しの香りをブレンドします。
「できたー!」「いいにおーい!」
「かんぱーい!」最後は、出来立てキラキラハーバリウムで、思わずみんなで乾杯です。
夏本番が始まります。次は何で乾杯しようか。ワクワクが止まりません。