【日々の記録】困っている人がいたら
先月実施した、能登半島地震の支援のための募金活動。お昼時の役場・linkる前にてたくさんの方にご協力を賜り、18万円を超える募金をお預かりしました。お預かりした募金を託したのが、東日本大震災で大熊町に多大なご支援を下さった富山SAVEふくしまチルドレン代表の川嶋茂雄さんです。
川嶋さんは本日ゆめの森に来校され、能登半島地震における救援活動についてのお話を頂きました。
富山県にご自宅がある川嶋さんは、今回の地震で十時間近く自宅から出ることができない状態が続くなど大きな被害を受けました。それでも能登半島で大きな被害を受けた被災者のために、車いっぱいにカップラーメンを載せ十四時間以上かけて珠洲市へ向かいました。
子ども達もテレビニュースを通して現地の被害の様子や避難所の様子は知っています。それでも、今回の川嶋さんのお話は支援者の目線からのお話。川嶋さんが記録された、現地の崩れて通行が困難になった写真や倒壊した家屋の写真を見て表情を歪めていました。
避難所となったいた三崎中学校には、支援のため運ばれた和式トイレが一つだったそうです。「和式トイレって知ってる?」との問いに、「しゃがむやつ!」と答える子ども達。お年寄りが使うには困難が伴う構造です。川嶋さんが国交省の方に相談、二日後には設備の整った仮設トイレが設置されたそうです。そんな仮設トイレに長時間こもる方がいらっしゃったそう。「具合が悪いわけではないんだ、地震で将来がどうなるのか不安で泣いてるんだ。」と川嶋さんから理由を聞き、子ども達は被災された方々の苦しみを知りました。
兎にも角にも、被災地の人々は困っています。「困っている人がいたらどうすればいい?分かる人はいる?」と尋ねる川嶋さん。すぐに手を挙げ、図書広場の真ん中でマイクを受け取り「助ける!」と答えた児童。「正解だよ、おまえすごいなあ」と川嶋さんに褒めてもらいました。
川嶋さんを始め、たくさんの人々の支援で復興の道を歩んできた大熊町。今回の能登半島地震で川嶋さんがたくさんの支援活動を行ってきたように、現地に行って直接支援を行うことは簡単なことではありません。離れた地から出来ることは、現地で救助を行っている人へ力を送ること。今回、能登から遠く離れた大熊町から、子ども達が募金を集め、現地で救助活動を行う川嶋さんへバトンを繋げることができました。集まったお金は町内外の人々のたくさんの想い。そしてその想いを現地へ、川嶋さんへつなげるために子ども達が自分達の力で協力できたこと。今回の活動が、川嶋さんのお話が、子ども達の中でとても大きなものになったことは間違いありません。
お話の中で、何度も何度も子ども達、そして大熊町内外の皆さんへお礼の言葉を述べて下さった川嶋さん。たくさんの支援を受けた私達が、それでも直接支援を行うことができない私達が能登の皆さんへ支援を行うことができたのは、間違いなく川嶋さんのおかげです。川嶋さん、本当にありがとうございました。子ども達は今回の経験をお話を受けて「助けること」の大切さを身にしみて感じていることと思います。
最後、「被災地が元の通りに戻るのにどれくらいかかる?」という子どもの質問への「10年かかる。大熊町もそうだったでしょう。」という答えを聞き、途方も無く感じる程の長い時間にショックの色を浮かべたいた子ども達。復興のためには、まだまだたくさんの支援が必要です。これからも子ども達に出来る形で、支援につながる活動を子ども達と共に進めていきます。
〔1年生〕
先日、密かにこども園年長さんのためのお楽しみ会の準備を進めていた1年生達。いよいよ今日はお楽しみ会の本番です!たくさん作ったプレゼントの折り紙を、これまた手作りのバッグいっぱいに詰めて手渡しました。年長さんもプレゼントを1つ1つ広げ、とても嬉しそうに受け取っていました。
お楽しみ会ですが、来年1年生になる年長さんのために小学校での勉強も紹介します。自分の好きな教科を説明し、写真や実物を見せながら体育でサッカーをやること、図工で色々な作品を作ることを話しました。生活で育てたアサガオの写真を紹介した児童は、「来年アサガオのお世話がんばってね!」と激励を送っていました。
年長さんリクエストの鬼ごっこは、みんなで大はしゃぎ!さらに体育館にある大縄を使って、みんなで5回跳べるかチャレンジ。3回も成功することが出来ました!
準備の甲斐あって仲良く楽しく遊べたお楽しみ会。1年生と2年生になってもまた一緒に楽しく遊びましょうね。