【こども園】「声かけ」ではなく「ことばかけ」
昨年の末のこと…
ゆめの森1年生と一日一緒に過ごし…
「さんすう」では、数字に触れる機会があって…
数字への興味が芽生えたことをきっかけに始めたカレンダー作り…
「8はここからこう書くんだよ!」なんて教えてくれた…
はりきって始めたものの… 1年とは長いものです!
お家にお渡ししている分と合わせて、本日カレンダー作りが終了しました!
このカレンダー作りに取り組む子どもの姿から…
この活動には大事なことがたっくさん詰まっていたように感じる…
デザイナーも「させる」ではなく、
じっくり話し合いながら進めていく中で…
徐々に自ら見通しをもって行動できるようにもなってきました…
「明日は〇〇があるから、今日はここまでやっとこうかな!」って…
無事完成を迎え、デザイナーからねぎらいとお褒めの言葉をもらって
満足そうでした!
よくがんばったね! おつかれさん!
今日までの姿を見守りながら感じてきたこと…
私たちは子どもによく「がんばれ」と言います…
子ども自身がやる気に満ちて「がんばるぞ!」と思っている時は
大きな励みになる言葉です。
しかし、そうでない時は…
「まだがんばりが足りない。もっとがんばらなきゃダメだ!」
と言われたように感じ、辛くなってしまうことがあります。
すると、素直に受け入れられずに
「うるさいな。わかってるよ!」などと反抗的になってしまうことも。
これって私たち大人だってそうですよね。
「がんばってるね」と言われた方が俄然やる気が湧いてくるし、
認めてもらえたと嬉しくなります。
こども園の暮らしの中で、日々子どもなりにがんばっていることがたくさんあります。そんな子どもたちに「よくがんばってるね」と言葉をかけています。
「ぼくのことをわかってもらえている」
「わたしのことちゃんとみてくれている」
「自分のことを愛してくれている」と嬉しくなるといいな。
きっと元気が出るし、子どもの心にス~ッと入っていってほしいな。
「がんばれ」という言葉は人を選びますが、
「がんばってるね」という言葉は、
言ってはいけない人はほとんどいません。
日々の保育の中で、相手のがんばりを認め、
ねぎらう「ことばかけ」を正しく使いたいと思わせてくれたのでした。
また、子どもたちをほめて伸ばしたいとも思っています…
でもこれが一番難しい! ほめることは簡単なんですが…
その子を劇的に変えるほめ方とタイミングって必ずあると思うので…
これを見極めるのが難しい…
デザイナーの腕の見せ所とでも言いましょうか…
私は、子どもたちの遊びの姿を見に行って、
「スゴイもの」を作っていても、「おもしろいもの」を描いていても…
出そうになる言葉を我慢して見るようにしている…
たとえ「みて~?」と言われても
「何を作っているの?」「何を描いてるの?」
と返すようにしている…
ほめてもらうことが目的になったり、
私に見せることが目的になってしまったら嫌なので…
ほめることを「道具」に使いたくないので…
表面的なことだけほめたくないので…
ささいなことでほめ続けられたら、厳しい社会に出たらどうなってしまう…
子どもをおだてたって子どものためにはならないでしょう…
何よりも子どもの「内面」に触れてほめてあげたいので…
子どもたちへの「ことばかけ」こそ
丁寧に! 自分らしく! 魂込めて! ですよ…
心ある者同士、心のやり取りなのですから…
「声かけ」と「ことばかけ」は全く違います!
知らない人に声をかけるのと訳が違います…
私たちは共に過ごす森の住人なのですから…
「ことばかけ」って本当に難しい!
あの時なんであんな「ことばかけ」したんだろ…
あそこでこんな「ことばかけ」をしてあげられたら…
一日の終わりに頭をよぎるのはいつもこんなこと…
色々なことを考えさせてくれた「カレンダー作り」の年長さん!
ありがとね♡
そして今日は大安につき…
節分も過ぎましたので、雛人形を飾りました…
ゆめの森の子どもたちが健やかなに育ち幸せになってほしいと
心から願っております!