【日々の記録】よもっと~読書がもたらす効果~
「読書の町おおくま」の再興を目指して、9月から全員が本を読む全校読書の時間が始まりました。朝の会が始まるまでの時間と火曜と金曜のゆめの森タイムが読書をする時間です。
10月半ばからは演劇の練習や台本を読む時間にもなっていました。演劇公演が終わり、読書の時間が復活と思いきや・・・。習慣化するというのは難しいことだと実感しています。上級生に本を読んでほしいと声をかける低学年の子や、1人で本を読んでいる子もいますし、タブレットで本を探している子や電子書籍で読んでいる子もいます。しかし、集中できる環境を作るためには全員の協力が必要。
具体的に読書にどのような効果があるのでしょうか。
「12歳から始める心が折れない技術」という本に載っていた一節を紹介します。
・本を読もう。読書がもたらす効果とは
文部科学省が、静岡大学の研究者にたのんでおこなった調査によると、平日に1日1時間程度の読書をする生徒は、成績がよい傾向にあることがわかりました。
ほかにも、読書には、新しいアイディアやモノを考え出したり、作り出したりする力を高めること、さらには、ストレスを軽くしたり、集中力を高めたり、睡眠の質が向上したり、知っていることばがふえたり、文章を書く能力がのびるなどの効果もあることが研究でわかっています。
また、他人に共感したり、損得勘定なしに他人に何かをしてあげること(「利他行動」と言います)がふえたりすることもわかっています。
つまり、読書をすると、ストレスがへり、心がゆたかになります。学力が上がり、人にやさしくなれるということです。
まさにいいことずくめですね!
では、どのような本を読むのがいいのかというと、とくに小説のようなフィクションを読むのがいいそうです。
国語の成績がよくなるのは想像できますが、数学などにも効果があります。読書をすると、論理的にものを考える力がのびるため、論理的思考と深い関係がある数学についても成績がよくなるのです。
読書は楽しいものです。楽しんで基礎学力がのびるなんで最高ですよね。
読書は学力や対人関係、メンタルにも大きな効果がある
出典 秀和システム 作者 明治大学法学部教授 堀田秀吾
「12歳から始める心が折れない技術」P74
本を活用して子供の興味・関心を広げることもできます。より良い読書環境を目指して、電子書籍なども活用して取り組んでいきたいと思います。