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北海道・植松電機へ行きました

0.はじめに

8月9日㈫10日㈬、学び舎ゆめの森はじめての学習旅行へ行ってきました。目的地は北海道・赤平市にある植松電機です。

出典:TED×Sapporo (https://tedxsapporo.com/)

https://uematsudenki.com/

植松電機はリサイクル用マグネットの開発・販売を行いながら、北海道大学と共同でハイブリッドロケットの開発を行うなど、宇宙航空に関する研究においても活躍する会社です。
代表取締役の植松努さんは、失敗を恐れずに自ら挑戦することの大切さを、講話・ロケット作りを通して子どもたちに伝える教育活動をされています。
植松さんのお話を聞き、自身の手でロケットを作り打ち上げることが、今回の学習旅行最大の目的です。植松さんのTEDはゆめの森教員でも校長講話にて視聴しており、今回の学習旅行運営担当Dは特に感銘を受けました。

1.講話

午後1時ごろ植松電機に到着しました

朝早くの出発・慣れない乗り物で子どもたちは疲れていないかな?と心配していましたが、植松さんが開口一番に優しく仰った「来てくれてありがとう」の一言で、子どもたちも旅の疲れが一気にほぐされた様子でした。

植松さんに「思うは招く」を主題としたお話をいただきました

幼稚園年長さんから8年(中学2年)生までと年に幅のある子どもたちですが、全員が真剣に耳を傾けていました。
子どもに分かりやすい講話内容でありながら、大人が聞いても耳が痛くなる内容で、我々大人も真剣な表情で(時に表情をゆがませながら)話を聞きました。
失敗とは怖いものですが、その失敗の大切さ・当然さを論理的に説いてくださったおかげで、子どもたちもチャレンジすることの面白さを感じることができました。

2.ロケットの作成

説明書を広げるNさん
幼稚園さんは、おうちの方の手を借りながら作ります
ロケットを作るKくん

講話が終わるとすぐに説明書を広げ、作り始めます。note担当DもK君に寄り添い、部品の名前を一緒に読み上げながら確認を手伝っていると、スタッフさんから「子どもの力でやらせてあげてください」と優しく注意をいただきました。植松さんのお話で子どもが自力でやることの大切さを教えていただいたばかりなのに、と自分が恥ずかしくなりました。
担当Dが見守る中、K君は「ここはこうじゃなくてこうか」と小さな気づきを重ねながら作業を進めています。分からないところは、プロのスタッフさんがお手伝いしてくださいました。子どもの成長の機会が、小さな作業の中に常に無限に存在することを確認した思いになりました。

ロボットを通して、別の場所にいるスタッフさんと交流しました
ロケット作りの間も植松さんにお話を伺う副校長と教頭
それぞれのペースで完成を目指します
ロケットをデザインして完成です


3.ロケット打ち上げへ

全員のロケットが完成しました、いよいよ発射です。

モデルロケットの発射です
空高く打ち上がった後はパラシュートで落下、子どもは手でキャッチします
ロケットの軌跡を目で追う二人
風に流されるパラシュートを走って追いかけます


空に飛び出したロケットを見つめる目と、パラシュートを開いて戻ってくるロケットを追いかけるみんなの姿は、とても素敵でした。
 

4.打ち上げ後

運営担当Dはシャツにサインをいただきました


ロケット打ち上げ後、植松さんは子どもたち・保護者の皆さん・教職員からの写真・サインのお願いに快く対応してくださりました。将来の夢を植松さんに話し写真を撮る子どもの姿も見られました。

打ち上げ後ロケットで遊ぶ子どもたち

帰り際、植松さんとスタッフの方がバスの見えなくなるまで手を振り見送ってくださりました。
植松さん、植松電機スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

5.一日の終わりに

お部屋をお借りしました

夜8時過ぎ、ホテルの一室で今日学んだことをまとめました。iPadのPagesを使います。朝5時集合で始まった一日です。疲れがたまっているであろう中、みんな一生懸命にしおりやiPadへデータをまとめていました。

時間を忘れて取り組みます

6.福島へ向けて出発

朝6時、希望者で集まり札幌時計台・大通公園を観光しました。
雨が降る場面もありましたが、前日バスの運転手さんが教えてくださった名所を歩いて回ることができました。

札幌駅前にて

ホテルの方に挨拶をし、札幌駅から千歳空港へ向かいます。
事前学習で目当てをつけていたお店を中心にお土産を買ってまわる子どもたちの姿が見られました。前期課程1年生のKさんはホテルがとても気に入った様子で、「大人になったら北海道のホテルに住みたいね」と話していました。ホテルの皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。
後期課程のHさんは直前までマーカーを片手にパンフレットを確認、効率よく千歳空港をまわりました。

帰路、最後の最後まで北海道を楽しみました

子どもたちは搭乗前の手荷物検査にも慣れてきたようでしたが、飛行場に並ぶ大きな飛行機の数々には最後まで輝く目を向けていました。

楽しい北海道での二日間でした
Kくんと学習旅行運営担当D

一学期から今回の学習旅行へ向け、長い時間をかけて綿密な計画を重ねてきた担当Dです。千歳空港では無事旅行を終えられ、一安心した様子でした。
担当Dに今回の学習旅行を振り返っての一言をお願いしました。

 昨秋、植松努さんの動画「思うは招く」を拝見して植松さんの生き方や考え方に感銘を受け、いつの日か何らかの形で大熊町の子どもたちと植松さんとの出会いを実現したいと考えていました。今年度、大熊町、大熊町教育委員会の皆様にもご協力いただき、実施することができました。
 新型コロナウイルス感染拡大により実施できるかどうか不安でしたが、参加希望者全員で北海道に向かいました。植松努さんに直接お会いし、彼の思いや願いをしっかりと受け取ることができました。子どもたちは自分たちの手でロケットを製作し、青空の下で全員が無事に打ち上げることができました。自分のロケットが青空に飛ぶ姿を見上げる子どもたちの眼差しがとても印象的でした。また、北海道に行く機会もなかなかないので、限られた時間ではありましたが、札幌市内の観光もすることができました。
 学校到着後の帰校式、疲れも見せずに楽しかった様子を語る子どもたちの目の輝きがとても心に残り、今回の北海道学習旅行での経験を2学期以降、子どもたち一人一人の学びにつなげていきたいと強く思いました。
 最後に今回の北海道学習旅行を実施するにあたりご協力いただいた植松努さん、植松電機の皆様、旅行会社T-LIFEパートナーズの皆様に感謝いたします。

学習旅行運営担当D

一泊二日という時間の中で、いかに安全を保障しながら子どもたちにたくさんのことを経験させることができるか。様々なプランを練り、今回の学習旅行を大成功へ導いて下りました。担当D、そして本学習旅行運営に関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。