見出し画像

【行事】新校舎と「はじめまして」

夏休みが明けて、久しぶりの登校日。今日から2学期がスタートしました。
登校してきた子どもたち全員の顔はワクワクでいっぱい。きっと、友だちに会えたことへの喜び、そして待ちに待った新校舎との対面への期待の気持ちでいっぱいだったからでしょう。
8月25日、今日は子どもたちが初めて新校舎に登校しての対面式と始業式を行いました。たくさんの方々の力で完成した校舎。子どもたちはもちろんのこと、我々デザイナーもこの日のために準備を進めてきました。

新校舎対面式のはじめに南郷GMからお話がありました。大成建設さんが、校舎づくりの説明の際に、校舎を身体のつくりに例えてくださいました。その話を継いでされたお話です。

校舎を人の体に例えるので、この校舎はゆめの森くんです。今ゆめの森くんは体だけの状態で、心がまだ入っていない状態です。皆さんが校舎に入ることで、ゆめの森くんに心が宿ります。

体で言えば皮膚となる校舎の壁、骨となる柱を眺め、空調の呼吸に耳をすませて、ゆめの森くんと過ごしていくこれからの生活に思いを馳せました。
新築のゆめの森くんをお祝いするため、本格的な鏡開きを行いました。じゃんけんを勝ち抜いた代表の子どもたちで、かけ声と共に樽の蓋を勢いよく開けました。樽の中には子どもたちが好きな「なっちゃん」が入っていました。

本格的な樽を用いました

いよいよメインエントランスから新校舎へ入ります。子どもたちは、大きく広い校舎を見渡して目を輝かせていました。

こども園のみんなと義務教育学校のみんな
9年生の二人も顔を綻ばせました

自分たちが通常使う玄関へ移動、下駄箱の位置を確認します。すぐに校舎を見てまわりたいところですが、ここで子どもたちは大事なミッションを受け取ることに。

1,校舎の中で、自分のお気に入りの場所を見つけて写真を撮る。
2,校舎の中で、怪我をしてしまうかもしれない場所が見つかったら、写真を撮る。

「先生たちよりもみんなの方が探しものをするのがとても上手だから、よろしくね」という先生からのお願いミッションです。快諾した子どもたちは荷物を置くと、iPadを手に校舎内の探検へ向かいました。

校舎内はたくさんの本棚があり、それを利用した教材の展示も豊富です。サイエンスラボでは、新しく導入されたモニター付きの顕微鏡を使いヘアゴムや指紋を観察しました。

細かい所までくっきり見えます
屋上には星見台があります

音楽室の天窓はスイッチでカーテンを操作できます。天井を見上げ歓声を上げる子どもたち。「大雨の日にここから空を見たら面白いかも!」と話していました。この天窓から毎日違う姿を見せる空を眺める日々は、とても素敵だろうとわくわくしました。

会津校舎では、子どもたちの傍に置かれ、いつでも演奏できる状態だったドラムセット。お借りしているスペースでは音を抑えられなかったため長らく姿を消していましたが、いよいよ音楽室でその姿を見ることができました。特にドラムセットを愛用していた子は、久しぶりの再会を喜びあっているようでした。

探検が終わった後は、わくわく本の広場で発表会です。開始までの間、天井を眺めて素敵な場所を見つけたり、それを他の生徒へ教えたりする姿が見られました。

天井に反射する光がきれいだよ、と教えてくれました
撮った写真を先生に見せます
壁面スクリーンに写真を映し出して発表です

わくわく本の広場は本棚、1・2階の移動、集会と様々な機能をもつ凄いスペースです。子どもたちも初めてのはずなのに、ずっと昔から慣れているような自然な姿で椅子に腰掛け談笑していました。
子どもたちのお気に入りの場所は音楽室のドラムセットや各所に置かれた椅子、奥まった場所に数人で座れる秘密基地のようなスペースなど様々。1時間に満たない短時間での散策でもこれだけたくさんのお気に入りの場所を見つけられました。日常的に使用する日々が続けば、どれだけお気に入りの場所を見つけることができるのでしょう。

対面式終了後、2学期の始業式を行いました。増子GMは「考えて 自分達で決めて まずはやってみる」をキーワードに、新校舎を子どもたち自身の手でどれだけ使えるか、たくさん色々なことに挑戦してほしいと話されました。
次に夏休みの思い出と2学期の目標を、児童生徒を代表して3・9年生が発表しました。海に行ったこと、花火を見たこと、2学期はたくさん本を読みたいこと。聞き手の子どもたちも自分の夏休みを振り返り、これから新校舎でやりたいことは何か、考えを巡らせているように見えました。
9年生は仙台へ行った思い出を英語でスピーチ。用意したスライドと共に自作のモービルを披露しました。夏休み中からALTのベンや英語デザイナーと相談を重ねたスピーチはとてもきれいな発音で、聞く人一人一人に伝えたいという思いにあふれたスピーチでした。下級生の子どもたちも、「私もアクセサリーを作ってみたい」と話していました。

最後は学年ごとに学活です。決まった教室がない新校舎は、ふむふむ研究室やすり鉢(わくわく本の広場の本棚の通称です)の裏側にある本棚のスペースなど様々な場所で授業をする姿が見られました。

新校舎初日、新校舎での生活が楽しみと話す子どもたちの姿をたくさん見ることができたのは、ギリギリまでずっと準備を進めてきた全デザイナーにとっても本当に大きな喜びでした。
準備の中で少しずつ慣れてきた新校舎。しかしながら、本日、子どもたちが校舎内で生活する姿を見た時、はじめて校舎に「命が宿る」感覚を覚えました。
そして同時に、新校舎の建設や準備に携わっていただいた皆さまのご尽力に、深く感謝の気持ちが込み上げてきました。皆様、本当にありがとうございました。
新校舎での生活がどんなものになるか、この新校舎が持つ魅力をどれだけ子どもたちとともに引き出すことができるのか。デザイナー一同、子どもたちと共に「考えてまずは行動してみる」を実施していきたいと思います。


本日の校舎対面式で流した、新校舎の様子が分かる動画です。ぜひご覧ください。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!