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【こども園】「わたしのワンピース」が教えてくれたもの

私たちは「自由な遊び」を大切にしています…
無限に広がる遊びを自由に子どもが作る時と場です…
わたしが… あなたと… みんなで…
どれだって良いのです… 
そのために、デザイナーとして絶対に子どもの
先回りをしないことを徹底しています…
子どもの先回りしてしまう保育や育児を
ある人は「カーリング保育・育児」などと表現します…
子どもの歩むべき道をきれいに整えることになぞらえていますが
そう呼ばれる保育や育児の主体はデザイナーや親であり…
結果として、子どもの主体性を奪うことになってしまうのです…
遊びとは、教えること、指導することではないのです…
 
また、先人たちは…
困難や苦難、災難といった「難」が「有る」ことを
「有難し(ありがたし)」と遺しています…
ならば、なおさら私たちは子どもの先回りをしてはいけません…
道理から外れていない限り、横道に外れるのだって一興だと思うのです…
子どもが自ら有難き道を進むその背中を見守りながら…
子どもが困り、立ち止まって振り向いた時こそ…
私たちの出番じゃないでしょうか…
 
少し前のことですが…
透明なうさぎさんのワンピースを持って
思い思いの「わたしのワンピース」を探しまわる子どもたちと
行った先々で横道を楽しんでいる子どもたちの後ろ姿から
改めて感じるのでした…
 
と同時に、かつて観た映画「最高の人生の見つけ方」
の数々のシーンが脳裏をよぎります…
人生の最後に病室で出会った2人…
共に残された余命は6ヶ月…
やり残したことをやろうと意気投合し…
世界一の美女にキスをしよう! 腹がよじれるほど笑おう!
とんでもない目標の冒険の旅に出るのです…
何でかって…? 棺桶に後悔を持ち込まない!ためにです…
申し訳ないほど簡単なあらすじ紹介ですが…
私には、ストンッと腹に落ちる映画でした…
 
生涯にわたる人間形成の基礎が培われる極めて重要な幼児期において…
小学校に後悔を持ち込ませてはいけません…
遊び倒した心地の良い疲労感と満足感を感じながら
延べ何百冊もの絵本との出会いを大事にし
最強ともいえるだろう根拠なき自信を胸に
摩訶不思議(知らないことだらけ)な世界を心から楽しむしなやかな心で
次のステージへと出航するのです…
その土壌づくりともいえる待ったなしの今において
栄養に富んだ、良質な「自由な遊び」を大切にしていきます!

ブロックと積み木のコラボ… たまらない…
赤い花紙は火事なんだとか… 頭の中で働く車も出動しているんですね!
「きなこもち」や「じゅうねんもち」のように
砂にまみれる子どもたち… 
少しずつ忍者の術を会得しています!
自分の体を使って等身大の忍を作ってます…
小さな研究者たち…
見ようとしなければ、見えぬものばかりなのじゃぞ!
小さな探究者たちよ…
よ~く見て、多くを感じるのじゃ!
こうしたらどう…? いいねぇ!


 
そんなデザイナーの思いは…
子どもの遊ぶ姿となって表れはじめていますよ…
その調子その調子…
一歩ずつ一歩ずつ…