【日々の記録】6/13 子どもも教員も考える
義務教育学校のいいところは、小学校の内容をより専門的な知識が深い中学校の教員に聞くことが出来ることです。
今日の2時間目、3年生が役場エントランスにいた後期課程の数学科デザイナー(教員)の元を訪ねました。ペットボトルキャップで作りたいものがあるのですが、何個必要なのか、どんな風に作ったらよいのかが分からないとのこと。数学担当Dは、小学校3年生ですでに習い終わっている「足し算・引き算・かけ算・割り算のどれが使えるか考えてみよう!」と誘います。小学校で習ってることじゃ間に合わないから先生に聞きに来ているのに!と言いたそうな表情を浮かべつつ、子どもたちも考えます。
どのぐらいの大きさのものを作りたいか詳細を詰めていき、「縦に何枚、横に何枚必要かって、何算を使えばいいんだっけ?」と問いかけられるとはっ!とした表情を浮かべ、住民福祉センターへ戻りました。3年生たちが算数の力を活用して、どんなものを作り上げようとしているのか。引き続き楽しみに見守りたいと思います。
5年生社会科では日本各地の気候について勉強中です。黒板に貼られた日本地図には、平野や島の名前、各地の代表的な山脈など、気候を左右する環境要因が書き込まれていき、どんどん充実した日本地図になっていきます。昨年まで会津にいたこともあり、たくさん雪が降る猪苗代のことを思い出しながら、海が近い場所と遠い場所とでは気候が違うことを、考えました。
また、本日午後は、教員も学校の外へ出ての教員研修を行いました。町内にある中間貯蔵施設や熊町小学校の校舎内を視察してきました。実際に現地を歩き、自分の目で確かめてきました。今日は前半チーム、15日木曜日に後半チームが研修を行う予定です。
今、私たちが学校生活を送る大川原は、あくまでも大熊町の一部でしかありません。今の大熊町はどんな現状にあるのか、そして、過去の大熊町で何があったのか。それを実際に目の当たりにし、経験することは大切です。しかし、震災当時の様子をそのまま残す熊町小学校を回る際、自分たちが土足で足を踏み入れることへの悩み・葛藤も生まれます。震災当時生まれていない子どもも増えてきた今、復興を子どもたちと考えることの難しさの質がまた変わってきているように思われます。子どものため、町のため、ゆめの森の教員として悩みながら考え続ける必要があります。そのためにも、この研修はゆめの森教員にとって深い学びあるものになると思います。