【日々の記録】地域の人と仲良くなるには?
通常授業が始まって2日目。時間や場所に制約されない学びを展開できる新校舎では、いつもどこかで授業が行われています。
5年国語科では教材「みんなが過ごしやすい町へ」を「みんなが過ごしやすい学校へ」に改め、学校が過ごしやすい場所になるためにどんな工夫が施されているのか、調査中です。子どもたちに座り心地の良さが好評な椅子に着目したり、校舎の形に着目したり、こども園の園児さんにインタビューをしたりするなど、様々な調査方法が見られ、とても興味深いです。学習終了後、校内で公開できるよう準備を進めています、ぜひ続報をお待ちください。
折角の遊び道具もしまわれているだけではもったいないです。現在校内の机にジェンガなどを常設、さっそくみんなで遊ぶ様子が見られました。
本日5時間目、児童生徒全員が創作工房に集まっていました。なんの話し合いが行われているのでしょうか?
今日の話し合いは、「もっとたくさんの地域の人と仲良くなるために、どんなことができるか」がテーマ。似顔絵入りの名刺を作り、地域の方々とたくさん名刺を渡して自己紹介をした1学期でしたが、考えてみると、地域の人とあいさつをする以上に関われた機会は少なかったようです。
それじゃあ、もっとたくさんの地域の方と、もっと仲良くなるためには、どうすればいいだろう?デザイナー達に聞いてみると、2学期はたくさん地域の人と楽しめそうな行事があるとのこと。紙とペンを手に、自分のアイデアをまとめることにしました。
一人で黙々と書き綴る児童、友だちと話し合ってアイデアを練る児童、デザイナーの意見を取り入れながらアイデアを膨らませる児童。校舎見学に来校されていた学生さん達との交流も、子どもたちのアイデアを刺激したようでした。
アイデア出しの中で、地域の人と互いの好きなものについて知ることが大事と話す児童がいました。理由は「一緒に映画を観る時に、好きなものが分からないと何を観るか決められないから」。デザイナーが想像する以上に地域の人と深い関係づくりを想定している姿はとても頼もしいです。
先に書いたように、今日の授業では子どもたちが来校者の方々と交流する場面がありました。今日来校されたお客様は、イギリスの学生さん達です。言語が違うと大人でも普段以上に緊張が伴いますが、大人が緊張している間に、子どもたちと学生さんで鬼ごっこが始まっていました。私たちが想像している以上に、子どもたちのコミュニケーションへの意欲とその力は、非常に高いものだと驚かされました。
一方で、ピアノで弾き語りをされている学生さんを見て「とっても上手だね、って話しかけたい!でもピアノを邪魔してしまうし…」と、相手を思うあまりに遠慮する子どもの姿も見られました。子どもが持つ願いや思いが萎んでしまわないよう、デザイナーが注意深く目を配らなければと感じます。