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2024年 天駆ける 昇竜とならん ゆめの森

皆様 、あけましておめでとうございます。
新しい年が皆様にとって素晴らしい一年になりますようご祈念申し上げます。

・・と、ここまで紋切に書いて、はたとキーボードを打つ手が止まります。
この新年に「おめでとう」の挨拶が適当なのかどうか・・。
元日より不穏な幕開けとなった2024年。干支は辰。すなわち龍です。
「龍」とはご承知の通り神話や伝説などに登場するドラゴン。うさぎや牛とは比肩にならぬ荒々しいキャラクターです。「龍」という字面からもなんだかおどろおどろしい気配が漂ってきます。
新年の禍と「龍」のイメージを関連付けて想起された方もいらっしゃるのではないでしょうか。我が実家でも、「いやだね。辰年だからかね・・。」などと安直な会話が交わされていました。
しかし、この連想、あながち間違いとは言えぬようです。

ここで本日の福島民報の記事を皆様にご紹介したいと思います。
タイトルは「自然の脅威 後世に」

古来より、雲を生み出し、雨を降らせる神と考えられてきた「竜・龍」。
地名にはこの「竜・龍」のつく名前が多く存在する。
農耕の恵みを左右する竜に繁栄への願いを託したものもある一方、過去に起きた自然災害を伝えるものもあるという。

福島民報4日朝刊要約

記事では、水害が起きやすかった天竜川、九頭竜川や、川が交わり突風や竜巻がお多かったとされる茨城県龍ヶ崎などが例として紹介されていました。これらは「災害地名」と呼ばれ、「蛇」や「放」などの字が使われた地名も同じことが言えると書いてあります。記事の最後には

「先人たちが目の当たりにした災害の脅威を、子孫に伝えようと知恵を絞ったのではないか」
また、これらを「単に恐れるのではなく、地名に込められた先人の思いを読み解き、後世の私たちが防災に生かすことに意味がある。」

福島民報4日朝刊要約

と大手前大の貝柄徹教授(自然地理学)の言葉で締めくくられていました。

これらの記事と、2024年新年の災害とは直接関係ありませんが、なるほど自然災害と「竜・龍」の字の所縁はいにしえよりあるようです。

龍、ドラゴンには「退治されるべきもの」というような悪者イメージがある一方で、雲竜や昇り竜などの吉祥のイメージもあります。
不思議なもので、龍は架空の存在と頭で理解しながらも、心にはありありとその姿を思い浮かべることができます。
さて、今年のゆめの森。9日より3学期が始まります。この年度の総仕上げです。
画竜点睛。
福島民報の記事のように、自身の失敗を省み、ここに降り積むった先人の思いを読み解き、未来に活かし、昇り竜として飛翔できるのかどうか。
私たちの新しい一年が始まります。


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