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【日々の記録】売り上げより大切なもの

皆さん、こんにちは。
本日は真っ青な晴天に恵まれ、まさにマラソン日和となりました。
児童の皆さんは、それぞれの想いを胸に今日、持久走にチャレンジしました。
さて、その結果はいかに?・・・感動のマラソン大会の様子は、明日のnoteで特集したいと思います。どうぞお楽しみに!
閑話休題。本日は以前から特集している「くまっこカフェ」についての続報をお届けしたいと思います。自身の働きやすさから、お客様目線へ。そして、商品に「付加価値」をつけて販売することに気付いた二人の社長。本日リンクルおおくま前にて2回目の出店です。さてどうなるでしょう。


大熊特産のスイーツ!

青空の下、お手製のリアカーを引いて、いざ出店です。
1回目の出店後、「二人の社長」は、いろいろなことを考えて、今日に臨みました。売ること以上に、お客様との交流を楽しむ。また、商品に、二人だけの物語を込めて売る。そんな思いを強くもち、二人のリアカーはリンクルに進んでいきます。リンクルに到着してみると、、あれれ、いつもより人が少ない。大丈夫かなぁ、二人の顔に一瞬不安が翳ります。


きむじゅんの八百屋のような呼び込みが、活気を生む。

二人の社長には、秘策がありました。前回の反省として、お客さんが来た時に対応で一杯一杯になってしまって、「いらっしゃいませ〜」などの声がけができなかったことがありました。その反省を踏まえて、二人は「アルバイト」を雇うことにしたのです。「恥ずかしがらず、積極的に声がけできる人材は誰だろう?」と二人で話した結果、声が大きなきむじゅんをアルバイトとして、リクルートすることに決めたのです。二人でお願いに行き、面接を行うことになりました。
「きむじゅんの、恥が無いところは、長所です。」
そう説得し、採用に漕ぎ着けました。
新人アルバイトくんは、多少の遅刻はあったものの、二人が見込んだとおりお店を活気付けています。きむじゅんの呼び込みが、呼水となり、二人の社長も前回以上に声を出し、アピールしています。


人がどんどん集まってきます。

賑やかな「くまっこカフェ」の様子に、じわりじわりと人が集まってきます。ちょっと遠巻きに見ている人には、二人の想いを込めた「チラシ」をお渡しし、購買意欲を高めようと奮闘しています。
「ここでしか買えないオリジナルイラストが描かれた限定エコバック」
そんな呼び込みが功を奏して、前回以上にエコバックの売り上げが順調です。加えて、オープン15分後には、おおくまマートの人気店コミュニティーカフェ090の「いちごのもち餡パイ」が完売になりました。


お客様との会話に花が咲く

「ねえ、あなた〇〇さんのお孫さんでしょう?ねー、私、すごくお世話になったのよー。」ご婦人にそう話しかけられ、びっくりの9年生。
「世間て狭いんですね。でも、なんだかつながっていることが嬉しいです。」
ニコニコの9年生。接客し、いろいろなお客様とお話しすることが楽しくなってきたようです。こちらに旅行でいらしたご夫妻の写真の要望にも、気持ちよく応え、くまっこカフェの周囲には笑顔が溢れています。

いつの間にか、笑顔の輪が広がって・・。

12:30。短い営業時間ですが、二人の社長はなんといってもまだ中学生。給食の時間には戻らなければなりません。名残惜しくはありますが、もう閉店です。
気になる売り上げですが・・・、二人の口から、「今日の売り上げは?」「いくら?」などお金の話が出てきません。これは商売で、当初の目的は、どうやったら利潤を上げる事ができるのかというものだったはずです。
給食後、その点を不審に思った私は、彼女に聞いてみました。すると、
「んー、儲けというより、なんだか、皆さんとつながることができたってことの方が、大きかったかな。次の出店日は、まだ未定だけど、また来たいと言ってくれたお客様もいたし、私もまたやってみたい。お金より、多くの方々とお話しできた事が嬉しかったから・・。」
無論、ビジネスではお金が重要です。利潤がなければ会社は倒産。おまんまの食い上げです。「お金以上に大切な価値」などというと、厳しいリアリストからは、「甘い」とご批判を受けそうです。
ただ、私は、利潤を上げる目的で始まった事業が、2回の実践でお金以上の大切な価値を自ら見出せた事に、拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。
いや、お客様とのつながりを第一義に掲げることこそが、これからの利潤には必要不可欠なのかもしれません。卒然と二人の社長に気付かされました。