見出し画像

【日々の記録】 たくさんの居場所

2学期が始まり5日。新校舎と出会って5日。
みんなそれぞれ自分の心地よい場所を見つけ、落ち着いて過ごしています。
まだまだ胸の高まりは収まらないけれど、少しずつ新しい環境にも慣れてきました。
さて、わくわくニヤニヤしながら学校内を探索してみましょう。

二人の隠れ家

ほんの広場はすり鉢状の本棚で取り囲まれています。その階段本棚下のスペースを利用して幾つかの小部屋が設けられています。本の小部屋から辿々しくもしっかりと音読の声が聞こえてきます。「うみの どこかに ちいさな さかなの きょうだいたちが くらしてた。」どうやらレオ=レオニ作「スイミー」を読んでいるようです。
デザイナーと3人で小部屋で小さくまとまって勉強しているさまは、まるで海の底のスイミーたちそのもののようです。

「教室を一つに決めず、教材に合わせて学ぶ環境を選ぶことができる。」
そんな新校舎の魅力を十全に生かして、2年生たちは物語に没頭しているようです。
はたからそっと眺める私の目には、まるでちいさな水族館のように映ります。
さて、これからゆめの森のスイミーには、どんな冒険が待ち受けているのでしょう。

みて、私のお家!

ちいさな水族館?を後にして、校舎の散策を続けましょう。
ランチルームで三年生がはしゃいでいます。捨てられていたダンボールを拾って相談しています。なにかを企んでいるようです。
「みてみて、すっぽり入っちゃった。おうちみたい。」
なんだかとっても盛り上がっています。ああ、図工の時間かなと思い、尋ねてみると「ううん。これからね算数勉強するの。」

そう、ご安心ください。決して遊び呆けているわけではありません。3年生は図形の展開図を確認しているのです。長方体の展開図など、教科書で確認すればわかることかもしれません。しかし、図形を色々なところから切断することで図形の展開をより肌で理解することができます。
「算数はあまり好きじゃない・・。」
よく聞く言葉です。実際これを書いている私も算数は大の苦手。しかし、こうして手を動かして図形を切ったり潰したりしながら勉強したら、意外と楽しめるかもしれません。

箱の中にもう一つの世界を描く

箱を切って、展開図を確認したら終わりではありません。算数のおまけに図工の勉強がくっついてきます。素敵な隠れ家がいっぱいのゆめの森。その中にさらに自分だけの秘密の小部屋をつくちゃおう。これが3年生の企みのようです。
色を塗って、角を切り取り、床を作ってと、二人の秘密屋敷は、今まだまだ建設中です。

ゆめの森には「居場所」がいっぱい。これをご覧になっている読者の皆さまも、ぜひ、ゆめの森に遊びにきてください。必ずあなたのお気に入りの「居場所」が見つかるはずです。