見出し画像

【こども園】味わい尽くせ!3次元

全くもって浅慮ですが…
我々が生きるこの「3次元」の世界…
まさにリアルな世界であり、リアルな環境です…
人それぞれの「発達過程」を考えた時に…
子どもたちは、生まれてからこのリアルな環境を知るために
自ら積極的に物や人に働きかけながら歩を進めているのでしょう…
仰向け、寝返り、ハイハイ、つかまり立ち、
伝い歩き、そしてようやくあんよと…
その視点を変えながら…
2次元の世界から3次元の世界を知っていくのではないでしょうか…
当然、その先には4次元なる世界があるのかと思うのです…
「過去・現在・未来」のいう次元を加えた世界が…
予測や予想から生まれる世界、考える力が創り出す世界です…
例えばですけど…
砂場に大きな山を作ってトンネルを通そうと試みても
山を固めずにトンネルを掘りだしたら崩れちゃうかもしれないから
慎重に固めながら進めよう!
例えばですけど…
マラソン大会に向けて…
この前は、出だしから突っ込みすぎて後半失速してしまったから…
今日は、抑えて入ってみよう! とか…
遠い過去や未来ではなくても…
経験をもとに、考えることで自分なりに
少し先の明るい未来を創り出そうとする…
こんな姿まさに4次元!

でもこの姿に至るには…
リアルな環境である、3次元での豊かな経験の積み重ねがあってこそです…
3次元をたっぷり味わった先に…
目標や夢という別次元である「未来」が生まれるのです!
幼児教育は環境を通して行うものである。
幼児教育でいう「環境」は「物・人・自然・社会」の4つの要素…
私は「出来事」なんかも入ると思ってはいますが…
いずれにせよ子どもを取り巻くすべてのものです!
「リアルな環境」を通して、考えるの源「感じる」を高めていくのです…

「リアルな環境」ってデザイナーが子どもに与えるものではない…
子どもの目の前にあるものです…
「リアルな環境」ってデザイナーがしつらえるものではない…
子どもが興味をもったものです…
我々がデザイナーと呼ぶ所以は、目の前の環境をよりリアルなものにし…
目の前の環境に興味を持たせるための…
違和感のない「しかけ」づくりと、目立たぬ「手間」を
おざなりにしないからなのです…

南郷GMはこう言います…
子どもが学校に進んだ姿や、生き抜いていく未来を考えた時に、
是非とも「熱中できる好きなことを抱きしめて卒園させたい」
そのために、一人一人の幼児理解に基づく子どもの看取りから、
遊びの「個性化」の視点も大切にしたいと…

そして、我々が目指す世界観(ビジョン)は…
「わたしを大事にし、あなたを大事にし、みんなで未来を紡ぎ出す」です!

そう、そのために幼児期は3次元をそれぞれに味わい尽くす時なのです!

出しすぎず引きすぎず… 言いすぎず関わりすぎず…
簡単に思わず始めてしまう遊びの入り口「低い床」
時とともに洗練させ追求できる可能性「高い天井」
そして、床と天井までの単一経路にとどまらない
複数の経路を容認する「広い壁」
リアルな環境を構成するために「入り口と天井と壁」
私たちは、この程良くちょうど良い「あんばい」を追究している
真っ最中なのであります!

誰かが始めた遊びから「協働」が生まれる…
この段差を乗り越えることは、そんな簡単なことではありません…
手を出しすぎずに見守って…
義務教育学校からおさがりの紙コップ…
お兄さんたちの真似をして遊んでみます…
ぼくはこうして遊ぶのです…
わたしたちはこうして遊ぶのです…
砂場のくぼみにブルーシートをそっと置いておけば…
のどが渇いているお砂場にも「水がたまったよぉ!」 シメシメ
子どもって飛び降りる(滑り降りる)生命体…
そのために登るのです!
ちょっと前のこと…
「どろば」では何とも言えない感触に誘われて…
こうなっちゃいます! 
すると、こうなります!