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【日々の記録】遠き山に日は落ちて

先日ゆめの森に素敵なバイオリンの音を響かせて下さった嶋田さんと久しぶりの再会です。
今日はバイオリン、ヴィオラ、チェロ、声楽、指揮者とプロの皆さんによる「大熊クラシック」の皆さんが来校して下さいました。12月には杜のピアノ三重奏団の皆さんの演奏を楽しんだみんなですが、今日は弦楽器の多重奏を初体験です。
弦から奏でられるメロディーに耳を澄ませると、何人かがすぐに「あ、この曲は」と気がついた様子です。

曲名は「遠き山に日は落ちて」。その正体はドヴォルザーク作曲「新世界より」第二楽章の一部という世界的なクラシックの名曲です。歌曲として名を広げると共に日本でも愛されるようになったこの曲は、大熊町の17時を告げる町内放送の曲でもあります。町外に住んでいる方も、このメロディーを聴けば一気に郷愁の思いが込み上げる思い出の曲ではないでしょうか。

今日大熊クラシックの皆さんがゆめの森に集まってくださったのは、この「遠き山に日は落ちて」を子ども達の歌声と演奏で一つの形にするためでした。
1・2年生は歌唱、3・4年生はリコーダー、5・6・7年生は歌唱、くすのきさんはカホン、チャレンジしたい児童がピアノを担当し、練習が始まりました。

こども園さんも応援にかけつけてくれました
弦楽器四重奏の美しい旋律にみんなうっとり

それぞれのパート練習をまわってびっくりしたのは、メロディーラインが全然違うことです。主旋律と同じメロディーラインであると演奏しやすい印象ですが、3年生が担当するリコーダーもハーモニーが難しいかと思いましたが、授業で運指や演奏練習を頑張った成果が表れきれいなメロディーを奏でていました!いつもピアノへの熱意を見せていた二人も、プロの指導を受けて鍵盤をなぞる指がするすると動いていました。また、ホルン・アコースティックギターと得意な楽器で演奏に参加するデザイナーも。みんなで演奏する機会は今日が初めてのはずですが、全員が心を一つにして練習に臨んでいました。

歌唱隊の練習にも熱が入ります。遠き山に日は落ちての歌詞は、ご存じの通り文語体で書かれたやや古風な文体です。こども園さんと1・2年生のみんなには難易度の高い歌詞でしたが、大熊クラシックの先生方から丁寧な指導を受けて一生懸命に歌い上げていました。

高学年の歌唱隊は、低学年の主旋律にハモる副旋律です。耳なじみのあるメロディーだからこそ、副旋律は相当に難しいはず。歌唱の先生から口の開け方、声の出し方の指導を受け、短い時間の中で何度も何度も繰り返し練習に励みました。


そして迎えた収録本番。数回のリハーサルを経て、ゆめの森と大熊クラシックの皆さんとの合奏が始まりました。

こども園年長さんから7年生まで、練習時間は今日の3・4校時という限られた時間。みんな本番への不安が残っているのではないかと一抹の不安を感じていましたが、演奏に臨むみんなの表情は真剣そのもの。収録中、全員が「遠き山に日は落ちて」を奏でることだけに集中していました。
楽器のみ、メロディーのみ、歌詞なしのハミングなど複数のバージョンを収録し、無事みんなの合奏は終わりました。今回収録した「遠き山に日は落ちて」が皆さんの元へどのように届くのか、ぜひ楽しみにお待ちください!

演奏収録が終わった後、大熊クラシックの皆さんによる「アイネクライネ・ナハトムジーク」を鑑賞したみんな。演奏、鑑賞、様々な形で音楽に親しむことが出来た素敵な一日になりました。大熊クラシックの皆さん、本日はありがとうございました!

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