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【日々の記録】 一生懸命「休む」

皆さん、こんにちは。
鶏との別れから一夜明け・・。
天気は昨日の曇天から打って変わり、今日は気持ちのいい青空が広がっています。児童生徒は、今日も元気です。
児童の内から湧き上がるエネルギーは、彼らを小さな感傷に留めてはおきません。
朝から縦横無尽に校内を闊歩しています。
さて、今日はお昼休みの様子を見てまわりましょう。

時に瞑目し、音楽に身を委ねる。すでに巨匠の風格が。

ポン ポン ポロン。
2階からピアノの音が降ってきます。
階段を上がり、仕切りの隙間から覗いてみると、ゆめの森の人気者があぐらをかいてピアノで遊んでいます。ランダムに鍵盤を叩き、どうやら音の違いを楽しんでいるようです。
鍵盤の調子を確かめると、今度は電子ピアノのボタンをポチポチ器用に押して音楽を再生します。リズムの良い楽曲がお好みなのか、テンポに合わせ体を動かし、靴を鳴らしてノリノリです。
自由時間に音と遊ぶ。これが最近のお気に入りのようです。

キャピキャピ賑やかな店員さんたち。

「いらっしゃーい!」
賑やかな声が聞こえてきます。声を辿れば、創作工房です。
何やらたくさんの人が集まっています。
「僕たちが作りました!見ていってください!」
一年生が首から看板をぶら下げて、声出ししています。

中を覗いてみると、机の上には綺麗なキーホルダーやヘアゴムがずらりと並んでいます。キラキラしたレジン細工のお土産屋さんのようです。
「これどうしたの〜?」
何も知らないお客さんのふりをして、白々しく声をかけてみます。
するとこれまたキラキラした笑顔で女子たちが教えてくれます。
「花班の活動で私たちが作りました。明日お店がオープンします!」

そうなんです。
ゆめの森ネイチャラボ活動の一環として、花班は、校内緑化活動に加え、ドライフラワー作り、さらにドライフラワーを活用したレジン細工に挑戦しました。
明日は児童の作品たちをリンクルおおくま前で地域の方々に販売するのです。今日はその予行練習を昼休みに行っているとのこと。
早速ここで告知させてください。

明日2月29日(木)。11時30分より町民交流ゾーン「リンクルおおくま」前にレジン細工を扱った小さな小さなお土産屋さんが1日限定でオープンします。
児童お手製の素敵な商品がいっぱい!ぜひ皆様!足をお運びください!

ドライフラワーを使ったストラップ。
一際お愛想のうまい店員さん。

綺麗なヘアゴムを頭に当てて、
「どう?似合うかしら?」とふざけてみたら、
「とってもよくお似合いですよ!!」
大人びた6年生が、アパレルショップの店員さんのように1オクターブ高い声で返してくれました。なかなかやるじゃん!

この真剣な表情をみよ!女王打倒に向けて気合いが入る。
伊藤美誠選手のサイン。彼女が使った卓球台の傍に。

創作工房を後にすると、今度は職員用昇降口の方向から歓声が聞こえてきます。
「今度は、僕だよ!」
「違うよ!待って!あと一点とったら交代だよ!」
何やら順番争いが勃発しています。その震源地にやってくれば、卓球です。
先月ゆめの森に卓球台が寄贈されました。
なんと世界的な卓球選手伊藤美誠さんが使った卓球台です。傍にはサイン色紙も飾られています。
この卓球台が設置されてからというもの、ゆめの森において卓球はブームになっています。朝も、昼休みも、放課後も児童生徒、教職員までもが卓球に興じています。なんとなく生まれたゆめの森リーグでは、5年生ゆめの森の工芸家が暫定チャンピオンと言ったところ。女王打倒に燃え、日々多くの児童が研鑽を積んでいます。
今日は1年生と3年生が、女王の胸を借りてお稽古です。どちらが先にタイトル戦の切符を手にするのか少々揉めていたようです。
「ん〜、私あとでいいよ〜。」
チャンピオンがのほほんと順番を譲り、どうやら秩序が回復したようです。
「ハンデなし。本気でいくからね!」
3年生が1年生にマジ宣言。黙って頷く一年生。
どうやら真剣勝負のようです。
試合の横で、チャンピオンは自主練に余念がありません。壁打ちを繰り返しています。
「みんな。頑張れ!」
月並みな言葉を残し、私はその場を後にしました。

試合を待つ間も惜しい。自主練に励むゆめの森チャンピオン。

校内、至る所で喧騒、歓声沸き起こる賑やかな昼休み。
それとは対照的なのは9年生。静かに机に向かい問題を解いています。
高校受験まで後少し。
身じろぎしない後ろ姿から、彼女たちの執念が伝わってくるようで気圧されてしまいそうです。
今度は声に出さず「頑張れよ。」
心の中でつぶやいたのでした。

ひたむきに、ただひたすらにひたむきに、数式と向き合う。

休みの日。
皆さんは、どう過ごされますか?
「休みの日ぐらい、ゆっくり寝たいよ。」
これは、私の声です。あくせくせず、家でのんびり過ごしたい。
しかし時に行き過ぎた「のんびり」は自堕落をうみ、貴重な1日を浪費したような罪悪感に囚われることもしばしばです。

業間の休み時間も昼休みも、もちろん児童たちにとって「休み」に他なりません。
でも、自堕落な過ごし方を児童生徒は差し当たって見当たりません。
「・・・みんな、一生懸命休んでるなー。」
昼休み校内をめぐり、週末どこか遠出したくなりました。


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