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【行事】建設中の校舎へ見学にうかがいました

今日は大成建設さんのご協力のもと、建設中の校舎の見学を行いました。

ルートはまず校舎周りを大きく一周、校庭を見てから校舎内の見学を行いました。

本日案内をしてくださったのは、大成建設の折笠さん、そして校舎設計を担当されたアーキシップスタジオの渡邉さんです。渡邉さん曰く「真っ直ぐの廊下、四角い教室、南向きにある窓…、今まで当たり前と思っていた概念、考えを一旦リセットして、真っさらな状態にして、みんな(子どもたち)が本当に楽しいと感じることができる校舎って、どんな建物なんだろうというところから考え始めました。」渡邉さんのアツいアツい思いが伝わってきます。

まずはじめに注意事項や回るルートを確認しました。その際、校舎設計のコンセプトをまとめたリーフレットと、校舎の設計図をいただきました。
特に子どもたちに注目してもらったのは、ゆめのたねが学びの養分を吸収してゆめのはなを咲かせる図が書かれたページです。「花の下には何があるでしょう?」との質問から、花が咲くのに地面の中でさまざまな栄養分が助けてくれていることに思いを巡らせました。この図を実現するために、普通では見られない面白い工夫が沢山あることを聞きました。

早速見つけたのは水汲みポンプ。上のレバーを数回押すと蛇口から水がじゃばじゃば溢れてきました。映画でしか見たことのない装置に、子どもからも喜びの声が上がりました。海辺の大熊町も夏には高い気温になります。夏場、子どもたちが遊ぶ姿が見られるのが楽しみになりました。また、畑の作物に水をあげる子どもたちの姿も目に浮かんできました。

建設中の校舎は、約250名の職人の皆さんが校舎を作る真っ最中の工事現場です。通行用の通路でも段差に気をつけながら歩きましたが、子どもたちの旺盛な好奇心に留意して、たびたび声をかけながら安全に見学を続けました。

子どもたちから驚きの声が上がったのは、上記写真のゆらゆらネット。2階から1階にかけてぶら下がる網状の遊具です。高いところから階段以外の面白い方法で降りるのは子ども共通の夢です。子どもたちはどんな風にこのネットで遊ぶのか、実際に目にする日が楽しみです。9年生も遊具を見て「受験勉強どころじゃなくなるかも…」と話していました。受験はどうしても肩の力が抜けない、そんな時間が生まれてしまうものです。新しい校舎が息抜きの良い場所になると嬉しいです。

長い道のりの中、ポイント毎にその場の責任者の方が完成イメージ図を見せてくださいました。完成した校舎でどんな風に遊ぼうか考える子どもの目はきらきらしています。

次に向かったのは人工芝が敷き詰められた校庭です。高速道路からもよく見えるこの校庭は寝転がることができると聞き、みんなで横になりました。

「ふわふわ!」「きもちいい!」と、次へ進もうとする声が聞こえないほどリラックスしたようでした。また、芝生にはさまざまなスポーツに対応した線が引かれています。といっても、粉で引いたものではなく色がついた人工芝で線を描いているので、雨が降っても消える心配はありません。

現在は使える校庭がなく、隣町の富岡小・中学校さんにお借りして体育を行います。「ここで体育ができるんだ!」と嬉しそうな声を聞くことができ、嬉しかったです。

校庭から見える校舎


そして校舎内を見学した後、建設事務所へお邪魔しました。

事務所の朝礼看板前にて、下村課長代理様より校舎設計に関するお話をいただきました。

小学生でも分かりやすいよう、校舎を人に例えた絵で説明して下さいました

今している工事は人間の体で言うと骨に筋肉をつけているんだよ、と教えていただきました。建築について詳しくない子どもたちも、建物が人と同じように心臓のような大事な機関を持っていて、ケガをすることもあるという例えを聞いてなるほどという表情を浮かべていました。好奇心旺盛な子どもたちも、「体に悪いところができるとどんどん悪くなってしまうから、入ってはいけないところには入らないで、校舎を大事に使って欲しい」という話に真剣に耳を傾けていました。

大人である我々が印象に残ったのは、「来年同じ設計図で同じ校舎を作ってと言われても、絶対に同じものは出来ない」というお話です。今ゆめの森の校舎を作ってくださっている職人の皆さんは、また同じメンバーで集まろうとしても難しく、そう簡単な話ではないとのこと。機械化が進んでいる社会ですが、ゆめの森の校舎はビス打ちなど職人さんの手作業があって形作られているのだということを再認識しました。それはきっと子どもたちも同じだと思います。
また、来年は今年と同じメンバーではないのは、ゆめの森にいる教職員メンバーにも言えることです。私たちが、今、同じゆめの森という場所に集まったことの意味を考え直す、ありがたいきっかけをいただけたように思います。

子どもたちから今日の感想をお伝えし、記念撮影をして校舎見学は終了となりました。体育館でバドミントンをするのが楽しみ、色々な工夫がされていて面白かったなど、道中も子どもたちの「楽しみ!」がたくさん聞けるとても楽しい校舎見学となりました。

大成建設の皆様、本日はお忙しい中温かいご対応をくださり誠にありがとうございました。夏の完成に向け、さまざまな作業が佳境に入っていくことと思います。子どもたちと教職員、そして町民の皆さんが校舎完成を楽しみに待っていることはもちろんですが、工事関係者の皆様の安全と健康を第一に願っております。引き続きの建設工事、どうぞよろしくお願いいたします。学校一丸となって応援しております。

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