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【こども園】 はみ出す

「はみ出す」
私はこの光景が好きなのです!
しかし社会はまだまだ「はみ出す」ことを極端に嫌う風潮があります…
だからこそ、親としても「はみ出さない」生き方を子に願うことも
多いのではないだろうか…

子どもたちがもともと持っている力…
「自ら育つ力」と「混ざり合う力」であると感じている…
同時に、子どもたちから感じる「はみ出す力」

右手にスプーンを握りしめて、左手でご飯をつかんで食べる乳児
境界線をもろともしないぬり絵
そのおもちゃ本来の目的とは違った遊び方
お部屋から飛び出して伸びていく線路
決められた場所ではなく好きな場所で行う遊び
目的地向かう中で道草を食いながら進む散歩   などなど

はみ出てますよっ! 素敵だね!
どんどんはみ出して… そこはいつもと違う世界
いつもお姉ちゃんたちここで学んでるもんね…
わたしもはみ出してきました!
そう!はみ出してはいけない線はどこにも見当たらないのがゆめの森


見ていてとても心地が良い…

だからといって乱暴に「はみ出し者」なれ! と考えているものではない…

「楽しい」と「ふざける」が絶対に違うように…
不健全な「はみ出し」ってあると思うから…

だって、道にはみ出た「マルシェ」や「屋台」は私の心をくすぐるが、
さっき掃除したゴミ捨て場からゴミがはみ出していたら不愉快極まりない。

じゃぁ、健全な「はみ出し」って何だろう…?
やみくもに「枠」をとっぱらうことなのだろうか…
「枠」があるから「はみ出し」ができる?
「はみ出し」が「枠」を際立たせる?
「枠」と「はみ出し」はセットのような気もしてくる…

日々魅力ある方々との出会いを経験していく中で感じる共通項
「粋なはみ出し方」「シャレたはみ出し感」ではないかと感じるのだ…
突き抜けた思考を持つ人が、
これからのスタンダードを築いていくのは承知しているが…
「度胸」や「覚悟」的な言葉が見え隠れしそうな所で足を止めるなら…
枠をとっぱらうことに意識を向けることより…
ちょいと遊び心ではみ出してみながら枠を広げていく…
きっとはみ出した場所が次のはみ出せる枠になっていくのだから…
おもしろいことに考え方をはみ出し、
おもしろいことを本気でおもしろがるからこそ生まれる姿だと思うのです!

ここまでさんざん「枠」と「粋」を使ってきて気づくこと…
「枠」に遊び心で葉っぱふたつくっつけたら「粋」になるのかもしれない…
デザイナー自身が成長できる視点でもある気がする…
だからこそ我々も子どもたちと共に遊び心をもって…
「はみ出し感」の感度を高めていきたいと思います…

とはいったものの…
私たちってそもそも一人一人枠外にいる個性豊かな
「はみ出し者」なのでは…?
まぁまぁ、考えるよりもいっそ粋に「はみ出し」ちゃいましょうよっ!
はみ出したからこそ見つかる価値が必ずあるはずです…


お部屋から聞こえてくる歌で季節を感じますが…
は~るがき~た は~るがき~た ど~こ~に~きた~♪
ちゃんと来ています!   クシュンッ


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