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【日々の記録】6/22 当たり前の背後にあるもの

皆さん、こんにちは。
今日は9年生の活動をのぞいてみましょう。テーマは「ロゴマークのデザイン」。何やら難しそうです。ロゴマークとは企業や商品のイメージを図案化したもの。街中で見かける看板や、好きなブランドのマークなどもこれに当てはまります。自分自身を表現する今までの美術と違い、ロゴデザインではまず相手をよく知らなければなりません。まずはクライアント企業の資料を読み込みます。
「イノベーション」「創造的復興拠点」「産業競争力」「国民生活の向上」・・。難解だ。
うーん、簡単にまとめると、色々なアイデア、新しい技術を使って、課題を解決し、みんなの生活をもっとよくしようと頑張っている団体のようです。
まずは直感で手を動かしていきます。「アイデア」という言葉から電球のイメージが出てきました。電球を描いてみます。しかし、ロゴマークとしては何か足りません。そこで企業イメージを連想で考え、イメージを膨らませていきます。
「何かを新しく作る?手のイメージ?」「育てる・・葉っぱ、新芽?」「向上、グラフが上に上がっていくような?」奔出するイメージを簡単に描いていきます。

概念を可視化する。

下書きに色をつけるとしたら「暖色」か「寒色」か。ロゴは柔らかい「曲線」か「直線」か・・。主にロゴを見るターゲットは誰なのか?考えることは次から次へ出てきます。まるで、プロのデザイン事務所。
この時間で作品を完成させる必要はありません。大切なのは頭を柔らかくし、イメージを連鎖し、作品の材料をたくさん作ること。・・日々何気なくみている無数のロゴマーク。その作成の背景に無数の思索が隠されていることを了解した50分なのでした。


MIss.学びの多様性

ゆめの森には「聴講生」がいます。小学校に「聴講生」?いまいちイメージがわかないと思います。小学校の教室で、大人が勉強しているなんて変。正直私は彼女に会うまでそうでした。
しかし、彼女は実に自然体で学校に馴染み、溶け込んでいます。ここで彼女の過去の詳細を書くことは差し控えますが、若い頃大変ご苦労をなさったそうです。数年前から「もう一度基礎から学びたい」と願い、学び舎ゆめの森に出会い、学びを再開しました。ゆめの森が会津にあった頃から、小学生と机を並べ国語、算数、理科などを共に学んでいます。児童たちも「世代の違う同級生」を受け入れています。かけがえの無いゆめの森メンバーの一人です。
事実、彼女はゆめの森の「学生」であり、また同時に私たちデザイナーの「人生の先輩」です。いくつになっても学びを諦めない謙虚で真摯な生き様に、私たちは多くを学んでいます。「先生が教え、学生が学ぶ。」「大人が教え、子どもが学ぶ。」一見当たり前のことと思われるかもしれません。
しかし彼女は「学生」だけど「先生」。「大人」だけど「小学生」。固定観念に捉われず、常に学ぶ姿勢を忘れない。そんな姿勢を体現しています。ゆめの森もいつまでもそんな姿勢を大切にしたいと思います。

日常の風景。日々の生活。当たり前に過ぎていく時間。目を凝らせば「当たり前」の背後には無数の思索、先人の知恵、または、誰かの思惑が隠れています。
時に注意深く、当たり前を見つめてみることも大切かもしれません。

みんなにも読んでほしいですか?

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